水の上をこんなに速く走る。
それだけでも、生で見たら
絶対感動しますよ。

体感速度120kmって、とんでもない世界です

「フィギュアスケートでも、実はスピードってものすごく大切なんですよ。スピードがないと難しいジャンプが飛べませんから。とはいえ水の上で時速80kmというスピードは…ものすごいですね」。そう語り目を見張るのは、1970年代に五輪出場など輝かしい功績をあげ、昨今のフィギュア人気の礎を築いた立役者である佐野稔さん。そう、レース中のボートは時速80km、体感速度にして120kmにまで到達する。「昔、釣りが好きで沖合いまでよく出ていたんですよ。かなりの高速船でしたけど、ここまでは…いやあ、このスピード感に一番驚きましたね」。

現役引退後はフィギュア解説者としてもおなじみの佐野さんだが、見る人の感情を揺さぶるようなアツい解説ぶりにファンも多い。そんな佐野さんがボートレースの解説をするとしたら?と聞くと「僕ね、意外な展開が好きなんですよ」との答え。意外な展開といえば、白熱した駆け引きが繰り広げられるボートレースの1マークでもしばしば見られる光景だ。「いつも通りの展開よりも、今までにないテクニックを見せられるとか。あとはその人の持ち味が発揮されて勝った時は見てる方も気持ちいい。そういう場面では解説する立場としても、つい熱くなりますねえ」と微笑んだ。

どんなスポーツも、会場でしか味わえない迫力がある

現役時代の佐野さんといえば、リンクで後方宙返りを繰り出すなど、アクロバティックなスケーティングで観客を魅了した。スポーツを「魅せる」ことに関しては第一人者だ。そんな佐野さんは「ボートレースもフィギュアも、やっぱり、実際に見てもらうのが一番でしょうね。それが一番間近に感じられる」と断言する。「フィギュアで言えば、リンクに来てもらうことで何を感じられるかというと、スケーターが空気を切り裂く『風』なんです。その次に『音』。リンクをスケートが滑る音は、実は競技の間ずっと聞こえていて、すごい迫力ですよ。ボートレースもうなりをあげるエンジンの音なんか、大迫力ですよね。そういう生ならではの魅力は、会場に行かないと味わえないですよ」。解説者としても長年スケートの現場を体感してきた佐野さんらしい言葉だ。

とはいえ、こうもつけ加える。「あとはスケートと違って水辺だから、夏は気持ちいいでしょうねえ。…ビールなんかも飲めるんでしょ(笑)?それは絶対気持ちいいなあ」とニッコリ。真夏のボートレース場で水しぶきを浴びながらビール片手にアツい歓声をあげる佐野さんに会えるかもしれない。

甲信越エリア 山梨県代表 佐野 稔

佐野 稔MINORU SANO

1955年6月3日生まれ、山梨県石和町出身。幼少時よりフィギュアスケートを始め、1977年の世界選手権では日本人初のメダルを獲得。プロ転向後は日本初のアイスショーを開催するなど国内にスケートの魅力を広めた草分け的存在。解説者としても活躍し、長年コーチとしてフィギュアの若手育成にも力を注いでいる。

甲信越エリア 山梨県代表 佐野 稔

山梨県データ

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※出身レーサーは、2016年10月31日時点