一回の勝負にかける熱量は、
ボートレーサーも役者も、
きっと同じだと思いますね。

舞台も、レースも、どちらも一発本番

実力派俳優として数々の栄誉に輝き、映画、TV、舞台の演劇界において第一線で活躍をつづける西村雅彦さん。今から7〜8年前にボートレース福岡のCMに出演したものの、「実はそんなに詳しくないんです(笑)」と謙遜する。「CMの撮影の時にはじめてボートを見たんです。爆音でしたね。すごく元気のいい音で驚いたし、そこだけ熱気に溢れているように感じました」と当時を思い出す。

西村さんは、スタート方式をはじめ、プロペラやモーターの調整など、ボートレースの話を一通り聞くと「僕たちの立つ舞台も一発本番だから、一回の勝負にかける熱量はボートレーサーも役者も同じかと思いますね。お客さんに楽しんでもらわないと次がないのも同じですよ」と静かにつぶやく。舞台に向かう気持ちについても「緊張しないとダメだと思います」と話す。「その中で、どう自分をベストに持っていくか、ですよ。レースには相手もいるし、風や波もあったりするじゃないですか。全体の空気感まで感じとれるようにならないとダメじゃないかな」と想像を膨らませる。

誰かのために頑張れる人が勝ち残る

西村さんの故郷である富山県にはボートレースの施設はないが、手軽にレースを楽しむならスマートフォンやインターネットから舟券が買える「テレボート」がオススメだ。「僕ならテレボートで、もっとボートレーサーのことを知りたいな。ボートレーサーの背景にはどんな人たちがいて、どんな言葉を胸に持っていて、どれくらい成長したとかの情報があるといいですね。応援するきっかけになると思う」と話す。

たくさんの“役を演じる”西村さんの目には、様々な人生が映っているのか、話す言葉はとても興味深い。「例えば、自分でゴールを決めたとしても、まっすぐにそこへ向かえる人って少ないと思うんです。ボートレースでもその時々にどう臨機応変に対応するかが勝負どころじゃないですか。対応力のある人が前に進む。人生も同じですよね」と笑顔をこぼす。「自分のことは横に置いて、誰かのために頑張れる人が勝ち残っていくんじゃないかなぁ。舞台も、レースもすべてにおいてそうだね。自分のことを考えると邪念が入る。やっかいだよね(笑)」。

北陸エリア 富山県代表 西村 雅彦

西村 雅彦MASAHIKO NISHIMURA

1960年富山県富山市出身。『ラヂオの時間』にて日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。『ラヂオの時間』『マルタイの女』にて、キネマ旬報賞助演男優賞、ブルーリボン賞助演男優賞、報知映画賞助演男優賞、日刊スポーツ映画大賞助演男優賞を受賞。近作では、大河ドラマ『真田丸』、映画『家族はつらいよ』『殿、利息でござる!』『超高速! 参勤交代 リターンズ』などに出演。2012年より、石川、富山、福岡、長野、山形、千葉などで、演劇初心者向けのワークショップを開催。またFMとやまにて、富山在住の中学生とラジオドラマを制作するなど演劇・表現することを通じて地域の活性化に取り組んでいる。

北陸エリア 富山県代表 西村 雅彦

富山県データ

  • 出身レーサー

    5人

※出身レーサーは、2016年10月31日時点