いろんな条件がからみ合う。
だからこそ、
レースの“推理”が
おもしろいんです。

とにかく奥が深いスポーツ

1980年代、広島東洋カープ黄金期を支えた“左腕”といえばその名が真っ先に思い浮かぶ、川口和久さん。現在も野球解説者など球界とはつながりのある川口さんだが、実は知る人ぞ知るボートレース・フリーク。「社会人野球時代に初めてボートレース住之江に連れていってもらって。いやあ、衝撃でしたよ」。ファンにとってはボートレースのメッカとしても知られるボートレース住之江。舟券デビューを飾るには申し分ない舞台だが、何がそこまで川口さんに衝撃を与えたのか。「釣りが趣味なので、船やボートに乗ることは日常的だったんですが…同じボートでもこんな世界があるのか! と」。水の上に慣れ親しんでいた川口さんだからこそ、レースの光景から受けた衝撃は大きかったようだ。そんな川口さん、ボートレースを語る上で「予想」ではなく「推理」という言葉を用いるのが印象的だ。「舟券を選ぶのがあくまで『予想』。その前にはまず『推理』があるんです」。そう、ボートレースの勝敗を決める要因は非常に多岐にわたる。「ボートレース場によっても特徴があるし、その日の風向き、レーサーの成績や年齢といったデータ。野球はドームも増え室内競技になりつつありますが、ボートレースは屋外競技。影響を受けるものが多いぶん、非常に奥が深いんですよ」。

楽しむ上で「人を知ること」が一番大事

年間を通じてさまざまな特色のレースが楽しめるのもボートレースの特徴だが、川口さんはその見どころをこう解説する。「若手レーサーだけのレースには勢いがあるし、ベテランの戦いには高度な駆け引きとか匠の技がある。女子レーサーだけの戦いには予想外の展開があったりだとか。レースの特色によって『推理』の幅が全然違うんですね。そこが一番おもしろい」。嬉しそうに語る川口さんの表情は、熱烈なファンそのものだ。「知り合いを何人かボートレース場に誘って講座を開いたりもしてるんですよ。『野球より詳しいですね』なんて言われながら(笑)」。さすが、野球と同等、はたまたそれ以上にボートレースを愛する男は、その広報活動にも余念がない。しかし、最後に真剣な顔でこう続ける。「何はともあれ、ボートレースで一番大事なのはレーサーという『人』を知ること。人を知れば性格がわかる。性格がわかるとレースの魅力がわかって、結果『推理』にも役立つじゃないですか。僕らの時代も王・長嶋から始まって、みんな野球選手に憧れた。ボートレースも、そうあってほしいですよね」。そこには、マウンドで見た夢の続きを水上の男たちに託すかのような、川口さんのまっすぐな眼差しがあった。

中国エリア 鳥取県代表 川口 和久

川口 和久KAZUHISA KAWAGUCHI

1959年7月8日生まれ、鳥取県鳥取市出身。1980年、ドラフト1位で広島東洋カープへ入団、プロ入りを果たす。以降18年間広島東洋カープと読売ジャイアンツで投手として活躍。球威のある速球や多彩な変化球を使い分け、広島時代は「巨人キラー」として名を馳せた。引退後は野球解説者の他、少年野球のピッチングコーチなど、新世代の育成にも努めている。

中国エリア 鳥取県代表 川口 和久

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※出身レーサーは、2016年10月31日時点