レーサーがボートレースに
懸ける夢。それをリアルに
感じたくて、レースの
“現場”に行きたくなるんです。

プレッシャーとどう向き合うかが成長のカギとなる

少年時代から天才サッカー少年として頭角を現し、常に得点を期待されるポジションを背負って数多くの試合に臨んできた武田修宏さん。「勝負事にはいつでもプレッシャーがつきまとう。16歳のときの高校サッカー選手権の決勝戦。6万2000人が入った国立競技場のピッチに立ったときに感じた想いは今でも忘れられない」と当時を振り返ってそのプレッシャーの大きさを語ってくれた。「でも、それを楽しむことができれば、本物の力になる」。

取材などでレース前の練習を見たりレーサーと話したりしていて感じるのは「一瞬の判断で勝負が決まることもある厳しい状況のレースを勝つためには、練習のときから自分にプレッシャーを与えることが大切なんだ」ということ。「プレッシャーが人を成長させる」ことをスポーツの場だけでなく仕事でも感じることが多いという。

レーサーは勝利を信じて賭けてくれるファンがいるからこそ、今がある。「レーサーの人たちは誰もがその想いを真正面から受け止めてレースに臨む。でも、勝つ人がいれば負ける人もいる。結果はもちろん大切だけど、そこに至るまでの道筋や裏側にある想いにも心を寄せたいんですよね」と語る武田さんの目はとても温かくて、長い間厳しい勝負の場に身を置いてきたからこそ言える言葉だろう。

熱狂とスピード、季節ごとの風を楽しめるのがボートレースの醍醐味

「僕が最初にボートレースを経験したのは、父に連れて行ってもらったボートレース浜名湖。周りの人たちの熱狂ぶりや歓声、水上を走るボートのスピード感が強い印象として今も残っています」。年月を経て、現在そのボートレースに関わる仕事をするようになったのも「何か縁があったのでしょうね」と話す武田さんは、レーサーたちへの取材の中で「両親がボートレーサーで、子供も同じ夢を目指すというのが案外多いんです。一人の人間の歴史が家族の中で受け継がれていくというのは素敵だな」と感じたという。

レースを見る楽しみを尋ねると「最初はカッコいいレーサー、かわいいレーサーがいるなというのでいいと思う。レーサーを好きになると近くで応援したくなってレース場に行く。レースを見ていると、ひとレースごとの運・不運や駆け引きなどにも目が向くようになって、どんどんおもしろくなる」。どんな仕事においても「現場主義を大切にしているのは、情報が飛び交う中で自分自身の目で現場を見て伝えたいから。現場だからこそ感じ取れるボートレースの魅力を、一人でも多くの方に知ってもらいたい」。

東海エリア 静岡県代表 武田 修宏

武田 修宏NOBUHIRO TAKEDA

1967年5月10日生まれ、静岡県浜松市出身。小学生で始めたサッカーで天才少年と呼ばれる。高校卒業後に入団した読売サッカークラブでも1年目に新人王、ベスト11、日本年間最優秀選手賞を受賞。日本代表にも選ばれて一躍人気者に。Jリーグ創設期を担った中心選手の一人。現在は解説者やスポーツコメンテーター、タレントとしても活動中。

東海エリア 静岡県代表 武田 修宏

静岡県データ

※出身レーサーは、2016年10月31日時点