ボートレースの舞台裏は、
職人たちの世界。
気迫が入り混じった空気は、
オリンピックと同じものが
あります。

レーサーのオーラというか気迫がすごい

「仕事で何度かボートレース場に行かせていただいたんですが、場内もキレイだし、食べ物もオシャレになってきて、家族でも楽しめる場所になってきましたね」と話すのは、バルセロナオリンピック柔道71kg級で金メダルを獲得した古賀稔彦さん。「昨年訪れたボートレース桐生は、イルミネーションがとてもキレイでデートスポットのようになっていましたよ」と爽やかに笑う。

そんなボートレースの魅力を語ってくれる古賀さんも、一歩レースの話になると勝負師の顔をのぞかせる。「レース前のピットを見せていただいたんですが、私は職人の世界を感じました。モーターやプロペラを整備している時の空気感がすごいんですよ。冷静さを装いながらもレーサーのオーラというか気迫が入り混じっていて、オリンピックの試合会場と同じものを感じました」と自分の経験に重ね合わせる。そして、長年世界の頂点で戦ってきた感覚でボートレースを見つめる。「レースは経験で左右されるスポーツだと思いますね。若さだけでも、勢いだけでもダメ。冷静さと経験値、そこから最高の自分を出せた者が勝つんだと思います」。

大舞台で活躍するには、自分を表現することが必要

古賀さんの故郷である佐賀県にはボートレース唐津があり、日々熱戦がくり広げられている。そんな地元の水面からトップで活躍するようなレーサーに出てきてほしいというのが、正直な思いだ。「日本全体を見てもそうなんですけど、佐賀県民はちょっと謙虚というか、遠慮しているところがあると思うんです」と古賀さんは笑う。「大舞台で活躍できるかどうかは、自分をどれだけ表現できるかがすべて。オレを見てくれ、オレはこういう思いで戦っていると表現する力を身につけてほしいですね」とレーサーたちにエールを送る。

スマートフォンやインターネットから舟券を購入できるテレボートなら、いつでも地元出身のレーサーを応援することも可能だ。「こういうのがあるといつでも舟券が買えて便利ですね。新幹線なんかの移動中にも楽しむことができますし」と興味津々。「ただ私は、ボートレース場で観戦するレースやスタンドとの一体感も好きなので、楽しむなら両方バランスよく楽しみたい」と、古賀さんは気持ちよく笑顔で答えてくれた。

九州エリア 佐賀県代表 古賀 稔彦

古賀 稔彦TOSHIHIKO KOGA

1967年11月21日生まれ、佐賀県三養基郡北茂安町(現・みやき町)出身。常に一本を取りに行く柔道で切れ味鋭い一本背負いを武器にすることから、「平成の三四郎」と異名をとる。1992年、バルセロナオリンピック柔道71kg級で金メダルを獲得。現在は環太平洋大学の女子柔道部総監督を務める傍ら、神奈川県川崎市に「古賀塾」を開塾し、次代を担う子供たちを育てている。

九州エリア 佐賀県代表 古賀 稔彦

佐賀県データ

※出身レーサーは、2016年10月31日時点