家族で好きになると、
共通の話題がいつまでも
あるから楽しいですよ。

いろいろ体を張ってきたけど、ボートで走るときの怖さは別格

もしも自分がボートレーサーだったら? そんな質問に「僕は絶対、地道に安全に走るタイプ。先輩にどけって言われたら…どくと思う(笑)」と答えてくれたのは、お笑い芸人の松尾伴内さん。「それでも先輩の後ろに食らいついて2番手3番手に顔を出したいですね。それで見てくれるファンに『いつも惜しいな!』とか『がんばれよ!』なんて言われながら続けられたら嬉しいなぁ」。何だか芸風と重なると語りながら頭をかく松尾さん。実は番組のロケでボートに乗せてもらったことがあるらしく、「あの怖さはちょっと別格! 僕も雪山で直滑降とか熱湯風呂とか、いろいろ体を張ってきましたけど、ボートレーサーが体感しているスピードやスリルは、お笑いと比べちゃダメですね」と語ってくれた。

水上ではとことん戦うレーサーたちも、陸に上がれば仲間意識が強い。「そこは芸人同士も似ているかも」。そう語って教えてくれたのは、お笑いにある“暗黙のルール”だった。「例えば10人芸人がいて熱湯風呂に入るとするでしょ。そのときトップバッターは次の芸人を活かすのが鉄則。けして欲張らず、足首をちょっと入れて“アチーッ”って言うくらいでやめておくんです。2番目も、せいぜいお尻までつかって“アチーッ”とか、ひたすら拒むとかね。そして最後の人が顔から突っ込んで大きな笑いをとる。そうやって仲間と協力してつくる笑いもありますからね」。

ボートレースの話をすると、いつの間にか家族の話になる

実は熱烈なボートレースファンのお父さんがいるという松尾さん。小学生の頃に親子で観戦したのが最初で、今でも長崎に帰省したときには一緒にボートレース大村へ行くそうだ。「親父も85歳を過ぎましたけど、いまだに舟券は自分で買いに行きますね。それで『発売締切1分前』っていうアナウンスが流れるでしょ。そのときの歩くスピードが、不思議なくらい速くて(笑)。僕は僕でね、今でも親子共通の話題があるからいつも楽しいんですよね」。

松尾さんのお父さんは、現役生活の長いボートレーサーのように、いつまでも“現役のファン”を楽しんでいる。一方、息子である松尾さんは、ボートレースを一つのコミュニケーションとすることで親子の関わりを深いものにしている。だからこそ、地元の皆さんもぜひ家族でボートレースを楽しんでほしいと松尾さんは言う。「ボートレース大村はずいぶんキレイになりましたしね。最近は、親父と僕と息子の親子三代で観戦しましたよ」。ボートレースの話をすると、いつの間にか家族の話になる。水上の格闘技が家族の絆をつなぐ。それは、ちょっと素敵なボートレースの魅力なのかもしれない。

九州エリア 長崎県代表 松尾 伴内

松尾 伴内MATSUO BANNAI

1963年5月3日生まれ、長崎県大村市出身。1982年、ビートたけしの内弟子時代にテレビデビュー。現在、バラエティー番組を中心にタレントやレポーターとして活躍中。

九州エリア 長崎県代表 松尾 伴内

長崎県データ

※出身レーサーは、2016年10月31日時点