細かい人生の機微が
表れるボートレース。
こういう世界があるという
ことを知ってもらいたい。

厳しい世界に身を置くボートレーサーへの想い

「ボートレーサー養成所のような厳しい学校に2、3年通いたかったですね」と、思わぬ発言が飛び出したのは元宮崎県知事の東国原英夫さん。「厳しく自分を律する世界というものに、僕は非常に憧れがあります」と、興味深そうに語った。

国内で唯一のボートレーサー養成所は、 “筆舌に尽くし難い”厳しい訓練を行うことで有名だ。1年という限られた時間で全くの素人を不撓不屈の精神を宿したプロフェッショナルに育成することは、限界に挑むことと同義でもある。そしてその挑戦に、東国原さんは憧れを抱くという。「獲得賞金や年収もモチベーションではあるんでしょうけど、それだけじゃない達観した精神性があるんじゃないかと思います。ボートレーサー養成所を卒業してからもプロとして永遠に修行が続きますよね。そういう厳しい世界に身を置かれている方達は心から尊敬します」。政治行政という厳しい世界で戦ってきた東国原さんだからこその共感が、ボートレーサーへはあるようだ。

ボートレースはまるで我々の人生のよう

数年前にボートレース浜名湖で講演会を行ったことがある。「地味なスーツを着て、派手なネタを披露するわけでもないし、絶対にウケないと思いました。それが1000人くらい集まってくださって、どっかんどっかん笑ってくれる。だからボートレース場には良い印象しかないんですよ(笑)」。講演会のあとにレースを観戦したが、「あまりの臨場感にびっくりしました。ボートが駆け抜ける爽快感は生で見ないと分からないですね。中継やCMではあの迫力は伝わりきらない」と、興奮のほどを語ってくれた。

東国原さんが考えるボートレースの魅力を聞いてみると「実力だけではなく、勝率の良いモーターを抽選で引き当てる運も必要とするボートレースの不条理さは、今の社会を投影しているようで面白いです」と、その独特の感性による深い視点が新鮮だ。「僕が観戦したレースでは、最後のターンで大波乱が起こり、先頭を走っていたボートが最下位になったんです。人が起こした波で自分が沈下する……まるで我々の人生のようだなあ。細かい人生の機微が表れるところがボートレースの魅力じゃないかと思います」。ボートレースに人生を見る。東国原流のレースの楽しみ方だ。一方、宮崎流のボートレースの楽しみ方を尋ねると、「マンゴー色のボートを走らせたいですね。地鶏グルメもPRしたい!」と、改革派の顔を覗かせるのを忘れなかった。

九州エリア 宮崎県代表 東国原 英夫

東国原 英夫HIDEO HIGASHIKOKUBARU

1957年9月16日生まれ、宮崎県都城市出身。2007年1月、第52代宮崎県知事に就任。独特の感性と行動力で宮崎県政の発展に尽力し、地方行政をリードした。現在はテレビ・ラジオ等のメディアや、講演会・執筆等を中心に活動している。

九州エリア 宮崎県代表 東国原 英夫

宮崎県データ

※出身レーサーは、2016年10月31日時点